花粉の飛散量をお知らせしています
花粉症と風邪の見分け方
いよいよ花粉シーズンが到来しました。日本人の4人に1人は花粉症と言われ、これまで何ともなかった方が突然発症するケースも珍しくありません。はじめて発症した際には風邪と間違えて対策に遅れが出たり、症状を悪化させてしまうケースもありますが、症状にあった対策を取ればシーズン中の辛さを軽減することができます。
「花粉症なんて有り得ない!」「毎年長引く風邪をひいているだけ」と思っている方も、花粉症と風邪の見分け方をもう一度おさらいしておきましょう。
鼻水
花粉症の鼻水は透明でさらさら、かんでもかんでも出てきます。風邪の場合は日を追うごとに黄色っぽくネバネバしてきます。
鼻づまり
いくらかんでもかめないほど詰まっていたり、両方の穴が詰まることも珍しくありません。風邪と異なり、一時的に改善した鼻の通りもすぐ元に戻ってしまいます。
くしゃみ
花粉症では立て続けに何度も出ますが、風邪でのそうした出方は少ないです。また花粉症のくしゃみは花粉が飛散しなくなる時期まで続きます。
その他
花粉症でもごく稀に咳の症状が出ますが、殆どはかゆみや不快感といった喉の違和感程度で終わります。また目の痒みや充血・止まらない涙といった症状は花粉症特有のもので、風邪では見られません。
少しでも思い当たる症状のある方はお早めにご相談ください。
2015/02/26
スギ花粉の対策はいますぐに!
花粉症の初期療法
毎年花粉症に悩まされ、原因も特定できているという方には、花粉の飛散前から治療をはじめる初期療法がお勧めです。症状を完全になくすことは難しいですが、症状が出る前に内服を開始することで
アレルギーへの過敏反応を抑制する
症状が出るのを遅らせる・軽くする
結果的にシーズンを通して内服する薬の量を減らせる
などの効果が期待できます。ただし、症状が落ち着いたからといって内服を中止してしまうと、薬の効果で抑制されていたアレルギー反応が出てきてしまいますので、シーズン中は医師の指示に従って治療を継続することが大切です。2~3週間前からの内服が効果的と言われていますので、原因となる花粉の飛散情報をチェックして、事前に医療機関を受診しましょう。
2015/01/14
花粉症検査はお済みですか?
間もなく春の花粉症シーズンがスタートします。関東では昨春の2~3倍花粉が飛散するとも言われておりますので、早めの対策で辛い症状を最小限に抑えましょう。花粉症には原因の特定と飛散時期に合わせた対策が有効です。こんなご症状でお悩みの方には採血によるアレルギー検査(花粉症検査)をお勧めします。
くしゃみや鼻水が止まらない
目や喉がかゆい
微熱や頭痛がある etc…
採血結果は1週間程度でわかります。もし花粉症と診断されてしまったら、原因となる花粉の飛散前に初期療法を開始して症状を和らげましょう。アレルギー検査では、花粉の他に食物や動植物・ハウスダストなどを組み合わせて最大13項目までお調べすることが可能です。詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
2015/01/14
本当は怖い低温熱傷
◆低温熱傷とは
湯たんぽやカイロ・ストーブ・ホットカーペットなど、通常なら受傷しない程度の低温熱源に長時間接触することで発生するやけどです。低温熱傷では、熱源に直接触れている部分は熱さや痛みを感じなくても、皮下組織が長時間に渡って損傷を受けている為、時間とともに損傷部分が壊死してしまいます。
◆低温熱傷の特徴
先程も述べたように、低温熱傷では受傷直後に痛みや熱さなどの自覚症状がなかったり、患部も軽い赤みや水疱ができる程度のことが多いです。1週間~10日ほどでようやく患部に痛みが出現する為、気づいた頃に医療機関を受診しても、すぐにはその後の経過を予測することができないのが特徴です。その為、根気よく通院し状況に適した治療を受けることが重要です。自己判断で放置すると、患部が細菌感染を起こしたり、傷跡が目立ちやすい状態で残ってしまう恐れもあります。
◆低温熱傷の予防
受傷してしまったら壊死を食い止めることはできない為、低温熱源との接触方法に留意する以外予防法はありません。就寝中の受傷が多い湯たんぽやホットカーペットは、使用時の温度が高くなり過ぎないようにしましょう。また暖房器具を使用する際は、同じ場所が長時間当たらないようご注意ください。自分の意思で自由に動くことのできない乳幼児や高齢者・身体の不自由な方には周りの方の配慮が必要です。
2015/01/08やけどの種類と応急処置
やけどの治りは受傷から数日のケアに掛かっていると言われ、特に受傷直後の応急処置は重要です。当院にも冬場は毎日のようにやけどの患者さまがいらっしゃいますので、やけどの種類と応急処置についてご案内いたします。
◆やけどの種類
やけどの重症度は深さと面積によって決まり、深度にはつぎの3種類があります。
症状 | 治癒までの期間 | 傷跡 | |
第1度熱傷 | 患部の発赤と痛み・熱感 | 数日 | 残りにくい |
第2度熱傷 | 患部の発赤や腫れと強い痛み・水ぶくれ・びらん・潰瘍など | 10日~2週間以上 | 残りやすい |
第3度熱傷 | 患部の壊死や乾燥・痛みを感じないことも | 1ヶ月以上 | 残る |
ひどいやけどで患部に痛みを感じないときは救急外来を受診してください。
やけどの部位や範囲など、場合によっては救急車を呼びましょう。
◆応急処置
水道の流水で痛みがなくなるまで15分程度冷やしてください。流水の出ないところでは保冷剤をあてたり、ペットボトルや水筒・コップに入った水やお茶をかけても構いません。とにかく 直ちに患部を冷やしてください。小さなお子さまや高齢の方は低体温を引き起こしやすい為、患部の冷やし過ぎにも注意して、氷嚢や保冷剤を当てる場合には必ずタオルを巻いて使用しましょう。
水疱が破れると感染症を引き起こしたり、痕が残ってしまう恐れもあります。破ったりつぶしたりしないよう気を付けましょう。水の勢いで破れてしまうこともありますので、流水をかけるときは患部から少しずらすようにしてください。熱湯を被るなどして衣服の上から受傷した場合には、無理に脱がせると皮膚が一緒に剥がれ悪化する場合がありますので、そのままの状態で衣服の上から冷やしてください。
医療機関を受診するまでの移動中も、濡らした清潔なタオルやガーゼ、またはタオルを巻いた氷嚢・保冷剤等を患部に当てて冷やしましょう。引き続き冷却が必要なケースもありますので、到着したら受付で「いつ・何が原因で受傷したのか」「どんな応急処置をどのくらいの時間行ったのか」をお伝えください。
2015/01/082015年の花粉飛散予測
先日、日本気象協会から来春の花粉飛散予測が発表されました。花粉は飛散量の多い表年と飛散量の少ない裏年が交互に訪れますが、2015年は表年にあたり関東地方は昨シーズンの200~300%の飛散量になると言われています。飛散開始時期も例年より早い2月上旬と予測されていますが、その前から少量の花粉が飛び始める為、1月下旬には花粉対策を進めておいた方が良さそうです。
◆初期療法とアレルギー検査で早めの対策
シーズン前から抗アレルギー剤を内服することで、つらい症状を軽減することが出来ます。毎年花粉症に悩まされているという方は、症状が出始める前に早めにご相談ください。また心あたりのある症状をお持ちの方は、シーズン前のアレルギー検査をお勧めします。1週間程度で結果が出ますので、原因を特定して初期療法による症状緩和に繋げましょう。
◆花粉情報チェックして外出時の工夫を
シーズン中はこまめに花粉情報をチェックして、洗濯・掃除などの行動や外出時の服装に活用しましょう。シーズン中は当院でも大型のガラス窓を使ってその日の花粉情報を毎日お知らせします。外出時にはマスクやメガネを使用したり、表面がつるつるした素材やコットン・デニムなど花粉がつきにくい生地の洋服や小物を選びましょう。セーターやフリースなど静電気が起きやすい素材には花粉も付きやすいと言われています。
2014/12/12
帯状疱疹の患者さまが増えています
帯状疱疹は水疱瘡と同じウイルスが原因となって生じるもので、初めは身体の左右どちらかに刺すような痛みが生じ、そこに出来た赤い発疹が帯状の小さな水ぶくれとなることに病名が由来しています。
帯状疱疹は高齢者の方がかかる疾患と思われがちですが、子どもの頃水疱瘡にかかったことのある方なら誰にでも起こりうる可能性があり、日本では6~7人に1人がかかると推定されています。水疱瘡のウイルスは完治したあとも神経節と呼ばれる神経細胞が集まった部分に潜伏している為、過労やストレス・怪我・病気・加齢などさまざまな要因で身体の免疫力が低下すると復活し、帯状疱疹を発症します。季節の変わり目に発症することが多いとも言われており、寒さが厳しくなって当院を受診する患者さまも増えています。
無理をしたり適切な治療を受けずに放置すると重症化する恐れもありますので、ピリピリとした痛みや見慣れない発疹などの異常を認めたら、出来るだけ早く皮膚科におかかりください。
2014/11/25食物アレルギーについて
食物アレルギーとは、原因となる食物を摂取した際に自分の身体がそれを異物と認識し、防御の為に様々な反応を起こすことを言います。
主な症状として皮膚のかゆみやじんましんなどが挙げられますが、口腔内の粘膜が腫れることで呼吸困難に陥ったり、意識がなくなる・血圧が低下してショック状態になるといった命にかかわる重篤な症状を引き起こす場合もあり、注意が必要です。正確な数は把握できていませんが、全人口の約2%が何らかの食物アレルギーを持っていると考えられており、乳幼児期には鶏卵と牛乳が食物アレルギーの半数以上を占めますが、青年期に向かうにつれて甲殻類が増え、成人期以降には甲殻類の他に小麦・果物・魚介類が主な原因食品となります。食物アレルギーに対する有効な治療法はまだ確立されていない為、原因となる食物を特定し避けることが予防・治療を行う上で最も有効な手段といえます。
当院では採血によるアレルギー検査を行っておりますので、お心当たりのある方はどうぞお気軽にご相談ください。動植物やハウスダストなど、気になる項目と複数組み合わせての検査も可能です。詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
2014/11/06