帯状疱疹の患者さまが増えています

帯状疱疹は水疱瘡と同じウイルスが原因となって生じるもので、初めは身体の左右どちらかに刺すような痛みが生じ、そこに出来た赤い発疹が帯状の小さな水ぶくれとなることに病名が由来しています。

帯状疱疹は高齢者の方がかかる疾患と思われがちですが、子どもの頃水疱瘡にかかったことのある方なら誰にでも起こりうる可能性があり、日本では6~7人に1人がかかると推定されています。水疱瘡のウイルスは完治したあとも神経節と呼ばれる神経細胞が集まった部分に潜伏している為、過労ストレス怪我病気加齢などさまざまな要因で身体の免疫力が低下すると復活し、帯状疱疹を発症します。季節の変わり目に発症することが多いとも言われており、寒さが厳しくなって当院を受診する患者さまも増えています。

無理をしたり適切な治療を受けずに放置すると重症化する恐れもありますので、ピリピリとした痛み見慣れない発疹などの異常を認めたら、出来るだけ早く皮膚科におかかりください。

2014/11/25

食物アレルギーについて

食物アレルギーとは、原因となる食物を摂取した際に自分の身体がそれを異物と認識し、防御の為に様々な反応を起こすことを言います。

主な症状として皮膚のかゆみじんましんなどが挙げられますが、口腔内の粘膜が腫れることで呼吸困難に陥ったり、意識がなくなる血圧が低下してショック状態になるといった命にかかわる重篤な症状を引き起こす場合もあり、注意が必要です。正確な数は把握できていませんが、全人口の約2%が何らかの食物アレルギーを持っていると考えられており、乳幼児期には鶏卵牛乳が食物アレルギーの半数以上を占めますが、青年期に向かうにつれて甲殻類が増え、成人期以降には甲殻類の他に小麦・果物・魚介類が主な原因食品となります。食物アレルギーに対する有効な治療法はまだ確立されていない為、原因となる食物を特定し避けることが予防・治療を行う上で最も有効な手段といえます。

当院では採血によるアレルギー検査を行っておりますので、お心当たりのある方はどうぞお気軽にご相談ください。動植物やハウスダストなど、気になる項目と複数組み合わせての検査も可能です。詳しくはスタッフまでお問い合わせください。

 

 

2014/11/06

季節に合わせたスキンケアを

衣替えの季節になりましたが、スキンケアの見直しはお済みでしょうか?

季節や天候によって変わるのは、服装だけでなくお肌の状態も同じです。当院では、異なった使い心地の保湿剤(ローション・クリーム・軟膏・他剤との混合など)をその時々の季節や状態に合わせて処方しています。日々移り変わるお肌に合わせて最適なケアができるよう、定期的な受診をお勧めします。まだまだ気になる日焼けあとや繰り返すニキビなど、お悩みのご症状もお気軽にご相談ください。

 

お肌のタイプに合わせたピーリングせっけんやシミに効果のあるクリーム、ビタミンCを配合したローション剤等も自費でお取扱いしています。ご興味のある方はスタッフまでお声掛けください。

 

 

2014/10/16

毛虫による皮膚炎

毎年春と秋にはチャドクガの幼虫をはじめとする毛虫が卵から孵化し、毛虫皮膚炎の患者さまが多くご来院されます。外遊びをするお子さまや庭木のお手入れをする方が被害に遭いやすいと言われていますが、お散歩コースや通学路にツバキ・サザンカなどの木がある方もこの時期は注意が必要です。

 

■毛虫皮膚炎とは?

毛虫の体を覆っている毒針毛が、何らかの原因で肌に付着することによって引き起こされます。特に被害の多いチャドクガは全身に約50万本もの毒針毛を持っている為、毛虫が好む木の下を通っただけで、風に飛ばされた毒針毛がついて皮膚炎になってしまうこともあります。

 

■症状

毒針毛に触れた部分に紅い発疹ができ、強いかゆみを伴います。毒針毛の長さは0.1㎜程度の為目には見えませんが、このとき患部を掻いてしまうと、発疹部分に刺さった毒針毛が手を介して周囲に広がり、発疹も広がってしまいます。症状が現れるのは腕や首回りといったお洋服の外に出ている部分が多いのですが、襟や袖口から毒針毛が入ると背中や腹部にも発疹ができてしまいます。

毒針毛に触れてから発疹が現れるまで時間差がある為、はじめは毛虫皮膚炎と気づかず掻いてしまい、症状を悪化させるケースも多いのですが、明らかに毛虫と接触した場合は決して患部をこすらず、粘着性のテープで毒針毛をはがし取ってからお水で洗い流してください。毒針毛が皮膚の奥に入ってしまうと完治まで数週間かかることもありますので、できるだけ早く皮膚科を受診し、つらいかゆみを抑えましょう。

2014/09/25

日焼けもやけどの一種です

強い日差しをたくさん浴びて皮膚がヒリヒリ痛んだり、水ぶくれになった経験はありませんか?たかが日焼けと思っていても、それは立派なやけどです。

皮膚が赤く熱を持っている場合には、発熱や頭痛などの症状が見られる場合もありますし、水ぶくれができた場合には、やぶけたところから細菌が入ってしまうことも・・・このような症状が現れたら応急処置としてまず患部を冷やし、早めに皮膚科を受診してください。

日焼けしたお肌はシミの原因となったり、色素が沈着してしまう恐れもあります。また、水分も不足した状態になりますので、症状に合わせた外用薬・内服薬でしっかりケアしていきましょう。

2014/08/12

とびひにご注意ください!

伝染性膿痂疹(とびひ)は、あせもや虫刺さされなどのひっかき傷から皮膚を溶かす毒素を持った細菌が侵入することによって、やけどのような湿疹が広がり、まるで火の粉のように自分や他人の身体に症状が飛び火する疾患です。

お子さまだけの疾患と思われがちですが、大人でも過労やストレスなどで免疫力が低下していると感染してしまいます。また、お顔や四肢など露出して手が届きやすい場所に出来ることが多く、強い痒みを伴うため、寝ている間に掻きむしって症状を広げてしまったり、そのまま放置すると跡が残ってしまう恐れもあります。症状に気づいたら、出来るだけ早めにご受診ください。

2014/07/25

その症状、実は水虫じゃないのかも…

《小さな水疱ができてかゆい》《手足の皮がむけてくる》

サンダルなどで素足を出すシーズンになると、こんな症状から真っ先に水虫を疑うお声を聞くのですが、きちんと検査してみると実は汗疱(汗疱性湿疹・異汗性湿疹)だったというケースが意外に多いです。

汗疱は ①水虫と似た症状が出現する点 ②春・夏に悪化し秋になると軽快することが多い点から水虫と間違われやすいものの、菌が存在する疾患ではない為感染の恐れはありません。

患者さまの中には、市販の水虫薬を一生懸命塗ったのに良くならず、時間とお金をかけてからやっと皮膚科を受診されたという方もいらっしゃいますが、顕微鏡で菌を確認しないと見分けがつきにくいケースもありますので、疑わしい症状が出た時は自己判断せずに医療機関で検査を受けてください。結果に合わせた正しい処方薬で困った症状を早めに治療しましょう!

2014/07/13

水いぼ摘除

今年も水イボの患者さまが多く来院される季節となりました。改めて症状と当院での施術方針をご紹介いたします。

◆症状
伝染性軟属腫(水イボ)は、幼児~小学校低学年のお子さまに多く発症し、できたり消えたりを繰り返します。

痒みや痛みといった自覚症状はほとんどありませんが、つやつやした水疱の中にたくさんのウイルスが含まれ、潰したり引っ掻いたりすると自身や他人に感染してしまい、自然治癒には半年ほどかかると言われています。ごきょうだいやお友達同士での感染拡大を防ぐため、当院では主にピンセットによる摘除術を行っています。

◆施術について
摘除は先の尖ったピンセットで水イボをひとつひとつつまんで行う為、チクッとした痛みがあり、そのまま頑張るのが難しいお子さまには麻酔のテープをご用意しています。

但しテープを使用してもお痛みがゼロになる訳ではない為、痛みや処置そのものに対する恐怖を訴えるお子さまで、お話ししても治療を受ける気持ちになれない場合は、無理矢理治療を行うことでショックを与えてしまったり、病院に通うこと自体が苦手になってしまわないよう、処置を途中で中断することがございます。予めご了承ください。

2014/06/25

陥入爪

陥入爪とは
爪の角が周囲の皮膚に刺さって炎症を起こした状態をいい、そのまま放置すると患部に肉芽組織が生じることもあります。巻き爪は爪の両脇が湾曲する程度で化膿することは殆どありませんが、陥入爪の場合は患部が赤く腫れて化膿したり、歩行時に強い痛みを伴うなど、日常生活に支障をきたすケースもあります。

主な原因
深爪や合わない靴を履き続けることによる圧迫が殆どです。先の細い靴やハイヒールを好む場合、こうした靴を履きやすいよう爪の角を落としてしまうことで深爪にもなり易く、また切り残しが棘のようになって患部に刺さってしまう現象も起こります。

治療の種類
患部の状態により数種類の治療法があります。健康保険が適応できる治療法とできない治療法がありますが、保険医療機関では双方を組み合わせた治療が禁止されている為、担当医が患部をよく拝見して該当する治療法を説明し、ご納得いただいたうえで実際の治療を開始します。どの治療法も数週~数ヶ月の通院が必要ですが、根気よく通院して痛みを軽減していきましょう。

2014/06/13

疣贅(ウイルス性いぼ)

疣贅とは
疣贅(いぼ)は、100種類以上あるヒトパピローマウイルスへの感染によって生じるものでウイルスの型別に症状が、異なりますがいずれの治療にももっとも効果的で確実な液体窒素療法が保険適用とされています。

液体窒素療法とは
-196℃の液体窒素を患部に合わせた大きさの綿棒に取って患部に当てる治療です。液体窒素で患部を瞬間的に凍らせることでウイルスに感染している細胞を破壊し、同時に患部周辺に炎症を起こすことで免疫細胞を活性化させ、ウイルスを排除する効果(抗ウイルス効果)があります。痛みの強さ・感じ方には個人差がありますが、一般的に治療時には冷たい氷を押し当てた時のような痛みを伴うと言われています。

治療のペース
患部の様子を見ながら1~2週間に1度のペースで行います。間隔が空くと患部にウイルスが増殖して治療効果が薄れてしまう場合がありますので、定期的な通院をお勧めします。

治療後の注意点
・患部に水疱(水ぶくれ)ができ痛みを伴うことがありますが、殆どは一両日中に治まります。小さいものであればじきに吸収される為そのまま放置していただいても大丈夫ですが、大きいものは中の液体を取り出すと治りが良くなりますので、早めにご来院ください。

・いぼはウイルス性の為、自己処理しようと削ったり、気になって触ったりしていると、数が増えたり、症状が悪化する恐れがあります。また治療後の患部に細菌が入ると化膿してしまう為、できるだけ触らず、石鹸で洗うなどして清潔な状態を保つよう心掛けてください。

完治までの期間
出来た部位や治療の進み具合(痛みの感じ方が激しく液体窒素を当てる時間・回数が少ない、患部を触って悪化させてしまった等)による個人差が大きく、一概に言うことができません。中には半年以上かかる場合もありますが、根気よく通院してください。

2014/05/20

お肌の主治医として、あらゆる世代の方が健やかな素肌を保ち・取り戻すお手伝いを。

お肌のトラブルから美容のお悩みまで、いつでもお気軽にご相談ください。

 さくら皮膚科スキンケアクリニック。ご予約・お問い合わせは03-3530-3001まで。
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