パッチテストについて

10月に入って暑さが和らいできました。

夏の間は汗をかきやすく、正確な判定がしづらいために中止しておりましたパッチテストを再開しました。

 

■パッチテストとは

背中に試薬パネルを貼付し、アレルギー反応の有無を調べる検査です。

実施にあたっては、注意事項を守り決められた日にちに通院していただく必要があります。

 

■検査の種類

検査には、①シャンプーや化粧品・ヘアダイなどに使われる香料、松脂、ゴム、金属などの項目がセットになったもの

②歯科用材を中心とした金属試薬のみのものの2種類があります。診察をしてどちらのテストをするかを決定します。

 

■来院について

検査初回は原則月曜日、火曜日、水曜日のみです。(来院日に祝日があたる場合はその限りではありません。)

ご来院当日の検査は出来ませんので、まずは診察でご来院下さい。検査の説明を初回の予約をとらせて頂きます。

 

歯科治療では現在、金属アレルギーがある方はハイブリットセラミックの治療が保険適応で受けられる場合があります。

歯医者さんよりご案内された方は当院での検査が可能です。一度ご相談下さい。

2020/10/14

頻回な手洗い・消毒による手荒れについて

コロナウィルス感染防止に欠かせないせっけんや消毒液ですが、同時に頻回な手洗いや消毒で手荒れを引き起こしてしまうことがあります。

 

皮膚の一番表面には「角質層」という層があり、外的刺激から肌を守り肌の水分を保つ役割(バリア機能)を担います。

角質層は皮脂と汗が混じり合ってできている「皮脂膜」と水分を保持する「保湿因子」、角質層の細胞と細胞の隙間を埋める「角質細胞間脂質」などで構成されており、これらの要素が欠けると皮膚のバリア機能が低下します。

感染予防のためにこまめな手洗いや消毒をすることがとても大切ですが、アルコールなどが含まれる消毒液は、皮膚の脂分を奪ってしまいます。

 

手指の皮膚は皮脂を分泌する「皮脂膜」が少ないため、角質層を厚くすることでバリア機能を保っています。
石鹸での頻回な手洗いにより油分が洗い流されてしまったり、水分が不足した状態が続くと、手荒れや皮膚のひび割れを引き起こします。

 

感染対策の為の手洗い・消毒はとても重要です。もし、手洗いや消毒による乾燥や皮膚のカサカサが気になる時には保湿クリームを使用しましょう。
こまめに保湿を行うことで手荒れを防ぐことができます。
保湿クリームでは症状が改善されなかったり、症状が強く赤みやかゆみ、湿疹を伴ったり、皮膚がジュクジュクしている場合にはお早めに皮膚科をご受診ください。

 

当院では夜間の手荒れのケアに綿手袋や、小さなお子様やアトピー性皮膚炎の方でもお使いいただける保湿乳液もご用意しております。

気になる方はお気軽にスタッフまでお声かけください♪

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2020/09/29

マスク着用による肌トラブルについて

今年はコロナウィルス感染対策のため、どうしてもマスク着用の機会が増えていますよね。
マスクを長い時間着用するようになってから、肌トラブルに悩まされている方も多いのではないでしょうか?

 
マスク着用による肌トラブルにはニキビ・赤みやかゆみなどがあげられます。
それらの症状はマスク着用による摩擦と蒸れなどに原因があります。
マスクの着用時や着脱する際、肌には摩擦が生じ、その摩擦が肌への刺激となり、バリア機能の低下を引き起こします。
バリア機能が低下するとうるおいが保ちにくくなり、肌が乾燥しダメージを受けやすい状態となってしまいます。

 
またマスク着用時の蒸れも肌荒れの原因のひとつです。
呼気や汗によるマスクの蒸れは雑菌が繁殖しやすく、ニキビの原因となったり、汗そのものが刺激となってしまい皮膚炎を引き起こすこともあります。

 
◎対策
マスク着用時に蒸れを感じたら、ハンカチなどを肌に優しく押し当て、余分な水分を拭き取るなど蒸れないようにする工夫が必要です。

また顔のサイズと合わないマスクの着用は摩擦の原因ともなるため注意しましょう。
化学線維が使用されているマスクにアレルギー反応を起こしてしまう人は、天然素材を選んだり、マスクが直接肌に触れないようガーゼを挟むことも効果的です。

蒸れていると肌の乾燥を感じにくいかもしてませんが、マスクによる蒸れや摩擦により肌に備わっているバリア機能が低下し乾燥を引き起こしているため、しっかり保湿のケアをすることも大切です。
保湿効果のある乳液やクリームなどで乾燥から肌を守り、肌のバリア機能を整えましょう(^^)

 
マスク着用の機会が増え、当院にも肌トラブルで来院される患者さまが増えています。
来院時の予約は不要ですので、なかなか症状が改善されなかったり、悪化している場合にはお気軽にご来院ください♪

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2020/09/18

とびひについて②

□とびひの治療法
とびひには抗菌薬を使用し、細菌を退治する治療を行います。
かゆみが強い場合はかゆみを抑える治療薬もしようします。患部を掻いてしまうことで、症状が広がってしまう恐れもあるため、悪化する前に治療を開始するこが大切です✨

□日常生活で気を付けること
・患部をかいたり、いじったりしない
とびひは、患部を触った手を介して症状が体のあちこちに広がることがあります。
患部に触らないように注意し、引っ掻かないよう爪を短めに切るようにしましょう。

・皮膚を清潔を保つ
原因となる細菌を減らすため、皮膚を清潔に保つことが大切です。
患部はこすらず、石けんをよく泡立て、泡でていねいに洗い、その後はシャワーでよく洗い流しましょう。

・タオルや衣服は共有しない
タオルや衣類を介してとびひがうつることもあります。共用しないようにしましょう。

 

とびひは症状が広がる前に治療を行うことでより早く治すことができます。

ご症状にお心当たりのある方はお早めにご受診ください♪

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2020/08/25

とびひについて①

皮膚の一部にできたみずぶくれやただれが体のあちこちに広がってしまったという経験はありませんか?
それは「とびひ」という症状かもしれません。

「とびひ」の正式な病名は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。

掻きむしった手をかいして、水疱などの症状が全身に広がる様子が火事の火の粉が飛び火することに似ているため、「とびひ」と呼ばれています。

とびひは虫刺されやあせもを掻いてしまったり、ケガでできた小さな傷に細菌が入りこみ、皮膚に感染することで発症します。

人にうつしてしまうこともあり、外からの刺激などから皮膚を守る働きをもつ皮膚のバリア機能が低下しているアトピー性皮膚炎の方はとびひにかかりやすいので注意が必要です。

□とびひの症状
とびひにはみずぶくれができる「水疱性膿痂疹」とかさぶたができる「痂皮性膿痂疹」 の2種類があります。

◎水疱性膿痂疹
*症状…水ぶくれができる→水ぶくれが破れ、皮膚がただれる
→乾燥し、かさぶたが剥がれて治癒
*できやすい部位…目、鼻、口の周りから症状が出始めることが多く、痒みを伴う
*季節…夏に多い
*年齢…7歳未満の乳幼児に多い

◎痂皮性膿痂疹
*症状…膿をもった水ぶくれ(膿疱)ができる→厚いかさぶたになる
→炎症が強く、リンパ節が腫れたり、発熱や喉の痛みを伴うこともある
*できやすい部位…全身
*季節・年齢→季節や年齢に関係なし

 

2020/08/18

虫刺されについて②

前回に引き続き、虫刺されについてお伝えします。

●虫さされの治療について
虫さされの治療には主にステロイド剤が使用されます。ステロイド剤には皮膚のかゆみや炎症・腫れなどを和らげる効果があります。

●とびひになってしまう可能性も…
日常で起こりうる虫さされですが、虫さされがきっかけでおきてしまう二次的な細菌感染を防ぐことも重要です。
痒いからと患部をかき壊すと炎症が悪化し、子供の場合は他の部位に広がってしまう「とびひ」を引き起こしてしまうこともあるので注意が必要です。

虫刺されくらいで皮膚科を受診するのは・・・と思う方も中にはいらっしゃると思いますが、この時期は特に虫刺されの症状でご来院される方は多いです。
市販の薬で症状が改善されない場合や水ぶくれや強い痛み、じんま疹がでるなどの症状がある際は皮膚科をご受診ください(*^^)

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2020/08/11

虫刺されについて①

虫さされは多くの人が経験する身近な皮膚トラブル1つです。
8月に入り、当院でも虫さされでご来院される患者さまが増えてきました(>_<)

公園やお庭など、外だけではなく家のなかでも虫にさされる事があります。
身近な虫による原因が多いため予防が難しく、かゆみや痛みだけでなくかき壊してしまったり、なかなか治らないこともありますよね。
今回は虫さされの症状や対処法についてご説明いたします☆

●虫さされの症状は?
虫に刺されるとその虫の毒や唾液に含まれる成分が皮膚に注入されてアレルギー症状を起こします。
虫に刺されると刺された部位とその周辺に赤い発疹やかゆみ・腫れなどがあらわれ、痛みを伴うこともあります。
これらの症状には、刺されてすぐに反応が起こる「即時型反応」とゆっくり起こる「遅延型反応」があります。
またこの症状は年齢や体質、刺された部位や回数によって症状のあらわれ方に個人差がでます。

●虫さされの対処法
虫さされを予防するには、肌の露出を少なくしたり、虫除けスプレーなどを使用し、まずは虫を寄せ付けないことが大切です。
このような対策を行っても完全に虫さされ防ぐことは難しいため、もし虫さされに気付いた場合は患部を水で洗い流し、清潔を保ちましょう。
毛虫やハチに刺されたときは、皮膚に残っている毒針や毒毛を取り除きます。
毒針や毒毛を残したまま掻いてしまうとさらに皮膚にはいりこんで症状を悪化させる恐れがあります。その後、患部を冷やし掻いて炎症を広げないようにしましょう。

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2020/08/04

クラゲ刺傷②

前回に引き続きクラゲ刺傷についてご紹介します。

 

★刺されてしまったら

①すぐに海からあがるか、その場から離れます。

②近くにいるライフセーバーなどに処置をお願いしましょう

(クラゲの種類を特定してもらい、洗い流します。触手が残っている場合があるため手袋などをして取り除きます。)

④痛みがひどいときは、氷または冷水で冷やしましょう

⑤近くの医療機関で治療をおすすめします。(ステロイド外用剤・内服薬や鎮痛剤を使用し症状の緩和をしていきます。)

 

 

【おすすめ】

クラゲは種類によって刺傷後の対処が真逆になります。曖昧な知識での対処や、クラゲの種類を自己判断せずに

近くのライフセーバーや地元の方に助けを求めることが治療への近道になるでしょう。

 

★注意事項

・クラゲに刺されたら「お酢で流す!」と思いがちですが、カツオノエボシの場合は、酢をかけると毒針の発射を促すことになり逆効果になります。

(曖昧な知識で真水やお酢などで流さないようにしましょう。)

・真水で洗うと、海水との浸透圧の差により細胞の毒液が体内に流れ込みやすくなるため、海水で洗い流すようにしましょう。

・浜辺に落ちているビニール袋が実はカツオノエボシだったということもあります。小さいお子様をお連れの場合はお子様から目を離さないようにしましょう。

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2020/07/21

クラゲ刺傷①

今回はクラゲ刺傷の原因と症状、予防についてご紹介します。

 

日本の海水浴場にいるクラゲの主な種類は、アンドンクラゲ、カツオノエボシ、ミズクラゲ、カギノテクラゲ、アカクラゲです。
沖縄だとハブクラゲもいます。

 

 

原因

クラゲは触手に刺胞と呼ばれるカプセル状の毒を持っており、それに触れてしまうと皮膚にクラゲ毒が注入されます。
海水浴や川遊びの最中に気づいたら刺されていたり、クラゲと知らずに触ってしまい、刺傷する場合もあります。触手に触れると、
触れた部位に発赤や腫れ、痛みが生じます。

 

 

主な症状

ヒリヒリした痛みを感じ、局所に線状の発赤やむくみが生じます。
沖縄県や奄美諸島に多いハブクラゲは、刺されると激しい痛みがあり、ミミズ腫れや水疱などの症状になります。
赤クラゲは別名「ハクションクラゲ」とも呼ばれています。触手はちぎれやすく、乾燥した刺糸が空中に舞って、
それを吸い込むとクシャミがでます。アンドンクラゲやカツオノエボシは電気クラゲとも呼ばれており、
刺された瞬間に激痛があり痒みがでることもあります。刺された所は赤くミミズ腫れになります。
ひどい場合にはショックを起こし呼吸困難や心肺停止になることもあります。
カツオノエボシは死後も刺胞が生きているため、打ち上げられたものなどでも注意が必要です。

もし発見した場合は、絶対に触らないでください。

(環境省HPより)

 

 

予防

クラゲは水中では発見しにくいため、事前にクラゲ被害の情報を得ることや、波打ち際などにクラゲが
打ち上げられていないか確認するなど被害を未然に防ぐことが大切です。地域によってクラゲの種類も
違うため刺傷時の対処方法も異なってきます。外出先の海水浴場などが提供している情報を事前に入手しておくとよいでしょう。
服装に関してはシャツやガッシュガードなどで肌の露出を最小限にするなど工夫が大切です。
また、クラゲの被害が少ないエリアやクラゲネットの中で泳ぐことで被害を抑えることもできます。

 

次回は刺されてしまった場合の対処法と注意事項についてご紹介します!

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2020/07/14

あせも②

今回は前回に引き続きあせもについてご説明します★

 

〇予防〇

汗をかいたら早めにタオルで拭きましょう。シルクやコットンなどの天然素材のものがおすすめです。

また、ぬるめのお湯でシャワー浴をして肌を清潔に保ちましょう。衣類は通気性・吸湿性のいい素材のものを身につけましょう。

室温は夏であれば26〜27度程度に保ち、エアコンの風は直接当たらないように向きを調整しましょう。

 

〇おまけの話〇

その1.「汗かぶれ」と「汗疹」の違い

「汗かぶれ」は汗が刺激となってかいてしまい、炎症を起こした状態の疾患です。あせもと似た症状ですが本来の

「あせも」とは異なる疾患です。汗かぶれも汗疹と同様に予防をすることが大事です。かゆみやかぶれが気になる

ようであれば一度ご受診していただき、症状に合わせてステロイド外用剤などで治療していきます。

 

その2.アトピー性皮膚炎と汗疹

アトピー性皮膚炎も汗疹も湿疹・かゆみといった症状がでます。アトピー性皮膚炎の方で症状が出ている時は

皮膚のバリア機能が弱っているため、汗はもちろん、ひっかいたり、こすったり、肌への刺激や石鹸、化粧品、

紫外線などによっても悪化する場合があります。バリア機能が低下すると、「体の防護壁」に穴が開いた状態

になり、細菌など外敵の侵入を許してしまいます。つまりアトピー性皮膚炎をお持ちの方は汗疹や汗かぶれと

いった肌トラブルになりやすい状態です。季節を問わず保湿を意識し皮膚の清潔を保つことが大切です。

 

紹介した症状に当てはまったり気になることがあればご受診をおすすめします♪

 

 

2020/07/07

お肌の主治医として、あらゆる世代の方が健やかな素肌を保ち・取り戻すお手伝いを。

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