秋の花粉症について
花粉症と聞くと春のスギ花粉のイメージが強いですが、イネ科などの花粉が初夏から秋にかけても飛散しているため1年を通して花粉症になる可能性があります。
また、春にスギ花粉症がある人では秋の花粉症も発症しやすくなると言われています。
秋の花粉症の原因として代表的なのは、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなど草の花粉で、どれも住宅地やオフィス街にも自生しているありふれた植物です。
特にブタクサは花粉の粒子が小さく、身体の奥まで侵入してくることがあり、気管支にまで入り込むと喘息のような症状を起こすこともあるため注意が必要です。
関東でブタクサの花粉が飛ぶ期間は長く、8月に飛散が始まって12月頃まで続くこともあります。
【ハウスダストによるアレルギー性鼻炎】
秋はハウスダストによるアレルギー性鼻炎も起こりやすくなります。
夏に繁殖したダニは秋になって気温が下がってくると死んでしまいますが、ダニの死骸は小さく軽いため空気の流れなどによって舞い上がりやすく、アレルギー症状を引き起こす原因となります。
外出していないのに目や鼻の症状がある方は、部屋の掃除を徹底して室内のホコリ・ダニ・ペットの毛などのアレルゲンを取り除きましょう。
【アレルギー検査について】
当院では採血による花粉症のアレルギー検査も行っており、受診日当日に採血が可能です。採血当日から1週間程度で結果をお伝えいたします。
当院でのアレルギー検査ご希望の方はお気軽にご来院ください。
花粉症は早めの対策が肝心です。花粉症の症状が出る前からお薬による初期療法を始めていると、発症を遅らせ飛散シーズン中の症状をやわらげることができます。
以前から花粉のアレルギーをお持ちの方も、花粉症の疑いがある方も早めの対策で辛い症状を少しでも和らげましょう。
2021/09/06