頭じらみ流行しています!
今回は流行中の「頭じらみ」についてご説明いたします。
最近頭皮にフケのような症状はでてきていませんか?
お子様が頭を掻いている様子を目にすることありませんか?
その症状もしかすると「頭じらみ」の可能性があります!!
●しらみとは
ヒトに寄生するシラミには、アタマジラミ、ケジラミ、コロモジラミの3種類があります。お子様間で集団発生するのは「アタマジラミ」です。
●症状
アタマジラミは頭皮に寄生し、頭皮から吸血してかゆみや湿疹などを起こします。
卵のぬけがらはフケと見間違いやすいですが、毛にこびりついて取りにくいのが特徴です。
●原因
主に髪の毛の接触により感染します。身体を寄せて髪の毛が触れ合って遊ぶことの多いお子様は感染しやすい傾向にあります。
帽子やタオルなどの共有や体操で使用するマット、水泳教室や温泉施設などの脱衣かごやロッカーからも感染することがあります。
※シラミはしっかりと毛につかまる習性があるので、プールなど水の中でうつることはないと考えられています。
●検査・診断
頭皮や髪の毛についているシラミを顕微鏡で検査します。検査の際はシラミが付着している髪の毛をハサミでカットするので痛みはございません。採取する少しの間ジッとしていましょう。
●治療
・顕微鏡検査などでシラミが発見できたらシラミ駆除薬で治療を開始します。当院でもシャンプータイプの駆除薬を購入できるのでご安心ください☆
・寝具や感染部を拭いたタオルは、洗濯前に60℃以上のお湯に5分以上浸けてから洗濯しましょう。
・洗濯できないものは、ポリ袋に入れて封をして2週間放置しましょう。
・シラミが落ちる可能性のある場所は掃除機をこまめにかけましょう。人から離れたシラミは血を吸えないので2~3日で死んでしまいます。
当院でもシラミでご受診される方が増えております。フケだと思って診察するとシラミが発見されることもあります!心配な方はご受診をおすすめ致します☆
2019/11/27
水痘(水ぼうそう)が流行しています!②
前回に引き続き水痘についてご説明させていただきます。
今回は治療、気を付けること、帯状疱疹との違いについてです★
治療
重症化を避けるために抗ウイルス薬を内服することが多いです。痒みに対しては抗ヒスタミン薬を内服し、皮疹に対してはワセリンや抗菌薬の塗り薬で治療をすることがあります。
小児の場合はカチリという白い軟膏が処方されることもあります。カチリとは「亜鉛華軟膏」に消毒薬である「フェノール」が含有されたものです。
亜鉛華軟膏はジュクジュクとした浸出液を吸収してくれる働きがあります。
☆気をつけること
・学校保健安全法により、すべての発疹が痂皮化するまで出席停止となります。診断書や届け出に関しては各施設の規定に準じて対応しましょう。
・感染力が強く、発疹がでる1~2日前からウイルスが体内から放出され周りの人にうつる可能性があります。顔を合わせるなどの濃厚接触であれば5分、同室にいた場合は60分以上で感染の危険が高くなります。
☆「帯状疱疹」との違い
水痘は水痘帯状疱疹ウイルスの初感染で発症します。 水痘に感染したあとも水痘帯状疱疹ウイルスは潜伏感染といって体内の神経節に潜んでいます。
加齢やストレス、過労などが引き金となって免疫力が低下すると、体内に潜んでいたウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し帯状疱疹として発症します。
ですから水痘にかかったことがある人なら誰でも帯状疱疹になる可能性があるのです!
当院では水痘帯状疱疹ウイルスのワクチンが接種できます♪
帯状疱疹後の神経痛に悩まされる前にワクチンで発症を予防しましょう☆
水痘(水ぼうそう)が流行しています!①
こんにちは。だんたんと寒くなってきましたね。
季節の変わり目は風邪を引きやすく免疫力も低下している方も多いと思います!
当院では最近水痘のお子様の受診が増加しております。 今回は2回に分けて水痘についてご説明いたします!
水痘とは…
水痘帯状疱疹ウイルスの初感染によって発症するきわめて感染性が強い疾患です。
症状・特徴
・発熱(37~38℃)や全身倦怠感と同時に全身に赤いブツブツ(紅斑性丘疹)が出現します。
・数日の経過で紅斑(赤いブツブツ)→丘疹(盛り上がり)→水疱(水ぶくれ)→膿疱(膿んだ水ぶくれ)→痂皮(かさぶた)と進行します。全経過は7日から10日で、瘢痕(はんこん)を残さず治癒しますが、掻き壊したり傷口から感染を起こした皮疹は跡が残ります。
・見た目は虫刺されに似ていますが頭皮や口腔粘膜、眼瞼結膜にも水疱が形成されるのが特徴的です。
・個々の皮疹は痒みを伴い、次々に新しい皮疹が発生するため新旧の皮疹が混在した状態となります。
・潜伏期は2~3週間ほどです。
・小児に好発し10歳までに約90%の小児に感染します。(日本小児科学会より)
・感染力が強く空気感染します。
合併症
・とびひなどの二次性の細菌感染(伝染性膿痂疹、蜂窩織炎など)、肺炎、脳炎、などです。
原因
水痘帯状疱疹ウイルスの初感染による空気感染や接触感染で発症します。
予防
水痘ワクチンで予防ができます。お子様は2014年10月から定期接種で受けられるようになりました。2回接種しましょう。
1回目は1歳になったらすぐに接種し、2回目は1回目の接種後から3ヶ月以上(標準的には6~12ヶ月)の間隔をあけて接種しましょう。
大人でも抗体価が低いと水痘を発症する可能性があります。 大人での発症はこどもより重症化しやすい傾向にあります。当院では自費にて抗体価の採血も実施しているため、ご不安な方は一度ご受診をおすすめします☆
次回は水痘の治療、気を付けること、帯状疱疹との違いについてご説明いたします★
2019/11/12
帯状疱疹の予防接種が受けられます!
季節の変わり目には体調をくずされる方が多くいらっしゃると思いますが、みなさまはどうでしょうか?
当院では、帯状疱疹で来院される患者様が増えています。
帯状疱疹は身体の中に潜んでいたヘルペスウィルスの一種、“水痘・帯状疱疹ウィルス”によって起こるもので、子どもの頃に水ぼうそうに感染したことのある人なら誰でもかかる可能性があります。
症状としては身体の左右どちらか一方にピリピリと刺すような痛みを感じ、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状に現れます。
一度感染すると、症状が治まった後もウィルスは体内の神経節に潜み、加齢やストレス・過労等が引き金となり再び活動を始めます。そして神経を伝って皮膚に到達し、帯状疱疹として発症します。
主に60歳代を中心に50歳代〜70歳代に多くみられる病気ですが、発症率は50歳代から高くなり、帯状疱疹患者の約7割が50歳以上です。
当院では50歳以上の方に対して帯状疱疹ワクチンの予防接種を行っております。
予防接種を行うことで罹患のリスクを抑えるとともに、万一発症した場合の症状や帯状疱疹後神経痛を軽減させる効果があります。
こちらは予約制になりますので、ご希望の方はスタッフまでお問い合わせください(*^_^*)♪